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ききでの本人支援『5領域」プログラム

 

ア、健康と生活

   清潔保持、感染予防

    ⇒来所時・トイレ後・活動後・お弁当・おやつ前・外から戻ってきた時に手洗い・消毒

   健康状態の把握

    ⇒来所時の検温や体のケガ、風邪その他の症状、持参薬の管理

     どんなに小さなことでも心身の異変を観察

   生活リズムの確認

    ⇒午睡の時間、排泄の確認、お弁当やおやつの摂取量の確認

   体温調節

    ⇒体温の調節が上手にできない子など衣類や環境の温度調節

   リハビリテーションの実施 

    ⇒1日のスケージュールに対応し 時間に応じた行動の切り替え

   基本的生活スキルの習得

    ⇒食事の時の箸の使い方、排泄後の処理の仕方、トイレトレーニング、衣類の着脱

   生活環境・構造化

    ⇒絵カードなど掲示物での環境や空間の表示、マットや絨毯、机などの配置で 環境作り

 

イ、運動・感覚

   姿勢・運動・動作の基本的技能の向上

    ⇒ラジオ体操での、基本的な動作の習得、姿勢保持、動作模倣、連動した動き、左右対称、静止

     リズム・リトミック(粗大運動)での、姿勢保持、バランス、動作能力の向上

   関節の変形予防や筋肉の維持・強化

    ⇒サーキットやボール運動・縄跳び・トランポリンなど 手と目や手と足などの協調動作

   感覚過敏

    ⇒クールダウンの時間ホールの電気を消しリラックス音楽で気持ちの安定を図る

   運動

    ⇒月2回、体育館を使用し、走ったり、遊んだリ、思いっきり楽しみながら体を動かす

   外気浴

    ⇒散歩・公園遊びなど、外へ出かけ、段差や芝のある道を歩いたり、遊具や鬼ごっこなど体を

     動かす

   視覚・聴覚・触覚への刺激

    ⇒ジェスチャーゲーム、クイズ、転がしドッチボールなど 自由時間・集団活動時の遊び

 

ウ、認知・行動

   感覚や認知、知覚から行動へ

    ⇒個別活動・集団活動、お弁当やおやつ、1日のスケジュールの中で、物を見る(視覚)

     触れる(触覚)・音や音楽を聴く(聴覚)・におい(嗅覚)・食べる(味覚)など様々な

     感覚に刺激を与え 情報の処理(行動)につなげる

   色や形、大きさなどの分類

    ⇒型はめ、マッチング、仕分けなど 色・形・大きさなどの気づき分類 

   空間・位置の関係

    ⇒ブロック、積み木、マッチング、マトリックス、ペグ差し、絵合わせ、パズル、テトリスなど

     環境の把握、上下、形の変化等など立体の造形物を使った造作活動、図形の理解

   音楽やリズム 

    ⇒楽器を使ったリズム、リトミックなど音に合わせた動きなど5感を刺激する活動

   数の概念

    ⇒集団・個別活動、数唱を覚え・数唱と個数の一致・数と数字への一致

     簡単な足し算、引き算 学習プリントや集団活動の中での簡単な計算問題を行う

     時計やお金の理解

     1日のスケジュールで時計を意識させる 

     1日の評価でご褒美として紙の10円をもらい、1ヶ月の終わりに ご褒美買い物を行う

   ビジョントレーニング

    ⇒視覚からの情報を脳を活性化させ、集中力や判断力、情報処理能力など高める

   認知の偏りへの対応 

    ⇒情報処理が追い付かずに動作が止まる・パニックになる等の様子がある場合 個々に合わせた

     気持ちの切り替えのきっかけとなる 言葉掛けや説明、対応等での関わり方

   行動障害への予防

    自己肯定感の低い子への対応

     様々な場面で励ましの声掛けを行い、成果や努力に対してたくさん褒め、少しずつ成功体験を

     積むことで自信につなげていく

    集団に入っていけない子への対応

     集団に入れない理由を見極め、活動や遊びの内容に工夫をし、職員が補助しながら集団の

     輪の中に少しずつ入れていき、体験を積むことで集団に参加できるように導いていく

    攻撃的な言動がある子への対応

     攻撃的な言動になる場面や理由を見極め、声掛け等で自分の言動を意識させる

     良くない言動をしないことを自己目標とさせ、一日の自己評価で我慢できたときはご褒美シール

     をもらえる等、振り返りと評価、成果を体験させ適切な行動を身につかせる

    新しい事や場所への抵抗のある子へへの対応

     様子やペースに合わせつつ職員が補助し、環境づくりや声掛け、手本や見本、楽しいと感じられる

     雰囲気づくりをし興味を持たせていく

 

エ、言語・コミュニケーション

   言語形成の活動

    ⇒様々な物に名前があることを理解しているかを見極め、遊びや活動を通して物の名前(名詞)を

     たくさん聞かせ、物の名前とその物が一致できるようにする

    ⇒発語の有無に応じて、意思や要求を示す方法を見極め、手差し・指差し、音声やサインなどに

     より、意思や要求を伝えてきた場合や物を示した場合は、それを言葉にし聞かせていく

   受容言語と表出言語の支援

    ⇒理解できている言葉や名詞を増やす事で 自分が言いたい事を伝える事ができるようにする

     おもちゃやほしい物の名前、絵カードや絵本を見せて一緒に発音する

     日常生活の中で動作を表す言葉や身振りを、絵カードや実物を見せながら言葉で聞かせていき、

     理解させることで、言語による声掛けでスムーズに行動につなげていけるようにする(動作語の

     理解)語彙数が増えると理解する言葉も増える為 簡単なやり取りを行い会話を楽しめるよう

     になる

     聞かれた事に答える事ができているか?本人が質問を理解できていない場合、違う言い方や意味

     を分かりやすく説明する

     助詞を使って話をする事が出来ているか?助詞を使った言葉かけをする

   コミュニケーションの基礎的能力の向上

    ⇒あいさつを通して、人との関係性をつくる

     来所時や帰宅時の「こんにちは」「さようなら」「またね」など促す

     お友達との遊びの中で、「かして」「いいよ」「ありがとう」など促し関係性をつける

     活動の初めと終わりに「始めます」「終わります」を言う事で気持ちの切り替えにつながる

     帰りの会の時に、「今日の楽しかったこと」など発表、誕生会の質問コーナーの質問者と解答

     ジェスチャーゲームでの動きを見て解答、集団活動の内容決めの話し合い

     集団活動やゲームなどのルール決め・約束事の理解など

   指差し、身振り、サイン等の活用

    ⇒一人ひとりのジェスチャーやサイン、身振りでの表現を職員がくみ取り、職員間で情報共有する

     ことで、意志の伝達の周囲の理解につなげる

   読み書き能力の向上

    ⇒あいうえおパズル・カルタ・字カードでの言葉作りなど遊びながら ひらがなが読め、文字の

     理解につなげる

     集団活動や個別活動の内容として、絵カードに記された物にひらがなを並べて名前作りを行う

     クールダウンの時間に、本を読む時間を設ける

     学習時間、写し書き・自分の名前書き・手本を見てひらがなを書く練習を行う

     文字を読む・書くの困難の有無を確認し、個々に合わせた内容で取り組む

   吃音・滑舌

    ⇒吃音がある時は、緊張せずに話を行う事ができるよう自然な状態で聞くなど、慌てさせず

     聞く側がゆったりと聞いてあげるなどの対応行う

    ⇒滑舌が悪い場合、にらめっこやシャボン玉など口の周りや舌の筋力をつける遊びを行う

     学習や活動時、物の名前など発音する時に正しい発音を聞かせることで、間違えた発音の

     まま名前を覚えないようにしていく

   時系列の表現

    ⇒「今・次・最後」「1番目・2番目・3番目」「昨日・今日・明日」など、その時々にあった

     場面での言葉を使い覚えていくようにする

     会話の中で、「昨日どこに出かけたの?」「明日はお休み」など話を行なったり、カレンダー

     を使用し説明を行う

   困った時の訴えの有無

    ⇒困ってしまった時に、「手伝ってカード」や手を挙げるなど伝える動作・表現を教え、動作や

     道具を使い周りに意思の伝達ができるよう対応する

 

オ、人間関係・社会性

   他者との関り(人間関係)の形成

    ⇒人への興味関心や愛着の有無など見て、職員との関りの中で信頼関係を築く

     職員を介し遊びや集団活動など行い、周りの人との関りの場を作り、関係性を形成していく

   模倣行動・感覚運動遊びから象徴遊び、協同遊びへ

    ⇒ラジオ体操、ゴム跳び・ボール入れなど集団遊びの中で、周りの子がおこなっている動作を

     みて、同じような動きを行ない集団に参加する

     集団活動での遊びの変化として、マットの上などでの一人遊びから、積み木やドミノなどみん

     なと同じ遊びを行い、鬼ごっこやルールのある転がしドッチボールやフルーツバスケット

     など集団遊びに変化させていく

     職員が一緒にいたり、小さい子が入っても状況を理解し力加減をする等、徐々に子供たちだ

     けでもルールを守って遊べるようにしていく

   自己の理解とコントロール

    ⇒待つ、我慢する、人にゆずるなど、周りへの気遣いや気持ちのコントロールができるように

     声掛け等を行っていく

     テンションが上がり過ぎた時の感情のコントロールやお友達に対する暴言等の衝動的な行動を

     出さないように、職員が話を行い気づき、意識させていく

     兄弟関係のトラブルなど、職員が介入し話を行い、気をつけていけるようにしていく

   集団への参加

    ⇒職員を介し、遊びの声掛けやルール説明など行い、みんなが集団活動や遊びに参加できるよう

     にしていく

  職員の質の向上に質する取組

    ・事業所内での研修  職員のモチベーションの向上

      支援に対しての理解や知識を高める職員教育の推進を図っています

    ・社外研修  資格取得

      支援に関する研修や講義等への参加

      実務経験に応じた資格取得等の推進

         児童発達支援管理責任者 基礎研修・実務研修

         強度行動障害支援者養成研修          等

作成日:令和6年4月1日

​更新日:令和6年9月1日

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